結論から言うと、
クビアカツヤカミキリは
胸部が赤く体はツヤのある
黒色をした特定外来生物のカミキリムシです。
幼虫が桜や梅、桃などの
木の内部を食い荒らし、
木を枯らしてしまう
危険な害虫として
警戒されています。
長野県佐久地域では
被害木が241本に達し、
政府も2030年までに被害拡大を食い止める防除戦略を
近く決定する見通しです。
自宅や近所の桜、梅の木に
似た虫やおがくずのような
粉を見た方も
多いのではないでしょうか。
この記事では、
見分け方や発見時の対応、
被害が広がっている地域、
政府の防除戦略の内容を
公式情報をもとに
整理します。
- 見分け方は「赤い胸部」「黒くツヤのある体」「フラス」の3点
- 被害は2026年8月時点で22都府県に拡大している
- 発見したら生きたまま持ち運ばず自治体や植物防疫所へ連絡する
- 政府は2030年までに被害拡大を食い止める防除戦略を近く決定する
- 長野県佐久地域では241本の被害木が確認されている
- 家庭でできる予防は防風ネットによる幹の被覆
クビアカツヤカミキリの正体は特定外来生物のカミキリムシ
クビアカツヤカミキリは、
胸部(クビ)だけが赤く、
体全体はツヤのある
黒色をしたカミキリムシです。
名前の「クビアカ」は、
この赤い胸部が
由来になっています。
体長は20〜40ミリメートルほどと
大型のカミキリムシです。
幼虫はサクラ、モモ、ウメ、
スモモなどバラ科の樹木を
好んで食害します。
果樹園の被害だけでなく、
桜の名所の樹木が
枯れてしまう例も
報告されています。
指定:特定外来生物(外来生物法)
体長:成虫20〜40mm
被害樹木:サクラ、モモ、ウメ、スモモなど
活動時期:成虫は6〜8月ごろ
参考:農林水産省 クビアカツヤカミキリに関する情報
特定外来生物に指定されているため、
生きたまま持ち運んだり飼育したりすることは法律で禁止されています。
見つけた場合の対応は、
この記事の後半で
詳しく解説します。
自宅の桜や梅の木を
長期的に守るには、
成虫の飛来・産卵を防ぐ
幹の保護が効果的とされています。
特定外来生物対策として
使われている防風ネットを
ここで紹介しておきます。
\ 桜や梅の木を今から守る /
見分け方は「赤い胸部」「黒い体」「フラス」の3点
成虫は赤い胸部とツヤのある黒い体が
最大の特徴です。
体長20〜40ミリほどと大きく、
独特のにおいを放つことも
あります。
活動時期は6〜8月ごろです。
幼虫は木の中で
2〜3年かけて成長するため、
外から直接見つけるのは
難しいとされています。
そこで手がかりになるのが
フラス(幼虫のフンと木くずが混ざったもの)です。
フラスは春から秋にかけて
排出され、
かりんとう状やうどん状で
明るい色をしたものが
大量に出ているのが
特徴です。
木の根元や幹に
粉状のものが
積もっていないか
確認してみましょう。
成虫が脱出した穴は
縦に長い楕円形です。
| ステージ | 見分け方のポイント |
|---|---|
| 成虫 | 赤い胸部・ツヤのある黒い体・体長20〜40mm・6〜8月ごろに活動 |
| 幼虫 | 木の内部にいて外からは見えにくい。2〜3年かけて成長 |
| フラス | かりんとう状・うどん状の木くず。春〜秋に根元や幹に大量発生 |
・木の根元や幹の割れ目に木くず状のものが積もっている
・色が明るく、かりんとう状やうどん状の形をしている
・縦に長い楕円形の穴が幹に開いている
参考:群馬県 特定外来生物クビアカツヤカミキリに注意してください
Saoriフラスは初期発見の一番のヒントなんですよ。木の根元にかりんとう状の粉が落ちていたら要チェックです!
被害は22都府県に拡大、長野県佐久地域では241本
農林水産省によると、
クビアカツヤカミキリの被害は
令和8年8月現在、
茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・福井・山梨・長野・岐阜・愛知・三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・岡山・徳島・香川の22都府県で
発生が確認されています。
2026年は長野県でも
県内で初めて確認され、
被害が急速に広がりました。
佐久市と佐久穂町にある
43の園地で、
合わせて241本の樹木で被害が確認されています(9月1日時点)。
9月8日には佐久市で
対策会議が開かれ、
県と佐久地域の
11市町村の担当者が参加し、
被害拡大防止に向けた
情報交換が行われました。
詳しくはテレビ信州の報道(Yahoo!ニュース)で
報じられています。
被害はモモやウメ、
スモモといった果樹への
影響だけでなく、
桜の名所で樹木が失われるなど
観光への悪影響も
懸念されています(信濃毎日新聞デジタル)。
被害確認:22都府県(農林水産省)
長野県:2026年に県内初確認
佐久地域:43園地・241本(9月1日時点)
対策会議:9月8日、11市町村が参加
発見時は生きたまま運ばず自治体・植物防疫所へ通報
クビアカツヤカミキリらしい
成虫やフラスを見つけたら、
まず写真を撮り日時と場所を記録しましょう。
そのうえで、自治体や
都道府県病害虫防除所、
植物防疫所へ連絡します。
写真を撮り、発見した日時・場所を記録する
生きたまま持ち運ばない(特定外来生物のため法律で禁止)
自治体の窓口(環境課・農政課など)、または都道府県病害虫防除所・植物防疫所へ連絡する
案内された対応方法(その場での駆除やネット設置など)に従う
特定外来生物は生きたまま運搬・飼育すると法律違反になるおそれがあります。自己判断での切断や薫蒸剤の使用は避け、必ず自治体や植物防疫所の指示に従いましょう。
都道府県病害虫防除所・植物防疫所
市区町村の環境課・農政課など(名称は自治体ごとに異なります)
農林水産省消費・安全局植物防疫課:ダイヤルイン 03-6744-9644
参考:農林水産省 クビアカツヤカミキリに関する情報



実は、見つけても慌てて切ったり薬剤を撒いたりする前に、まず自治体へ連絡するのが安心なんですよ。



え、自分で駆除しちゃダメなんですか?



生きたまま運ぶことは法律で禁止されていますし、種類の見分けが難しいこともあるので、まずは自治体や植物防疫所に相談するのが一番確実なんです。
徳島県などの資料では、
庭木に目合い4ミリ以下の防風ネットを
幹に巻く方法が
紹介されています。
地面から2メートル程度の
高さから裾を広げるように
2〜3周巻き、
成虫が発生する6月下旬までに
設置して8月中旬以降に
外すのが基本です(徳島県の防除方法「ネット被覆」について)。
ネットは放置すると
隙間から成虫が逃げたり
ネット内で産卵したりするため、
週2回程度の見回りが
望ましいとされています。
目合い4ミリ以下の
防風ネットは、
徳島県の資料で示された
サイズに近いものを
選ぶ目安になります。
\ 幹に巻くだけの物理対策 /
政府の防除戦略は2030年までに拡大を食い止め縮小へ転換
時事通信の報道によると、
政府はクビアカツヤカミキリの
防除戦略案をまとめ、
2030年までに被害地域の拡大を食い止め、縮小に転換させるとの
目標を設定しています。
すでに被害が報告されている
22都府県を中心に、
都道府県による
「地域防除戦略」の
早期策定を促す方針です。
具体的な対策としては、
被害木の切り倒しや幼虫の個別駆除、薬剤散布などを
列挙し、
都道府県を中心に
広域的な実施を
求めています。
国は自治体に対して
技術的・財政的な支援を行い、
防除手法の開発や
普及も進める方針です。
戦略案は近く、
政府の対策本部で
決定される予定と
報じられています。
目標:2030年までに拡大を食い止め縮小へ転換
対象:被害確認済みの22都府県中心
対策:被害木の切り倒し・幼虫の個別駆除・薬剤散布
支援:自治体への技術的・財政的支援
決定時期:対策本部で近く決定予定
参考:時事通信「30年までに拡大食い止め 外来カミキリの防除戦略―政府」
桜の名所など
地域ぐるみで複数本の
樹木を守りたい場合は、
まとめて備えられる
ロールサイズのネットも
選択肢になります。
\ 地域の桜も守れるまとめ買い /
【考察】被害が急速に拡大している理由を編集部が予想
ここからは編集部の考察(予想)です。
クビアカツヤカミキリの被害がここまで急速に広がっているのは、発見の遅れやすさと産卵数の多さ、人の活動による拡散が重なっているためではないかと編集部では予想しています。
そう予想する理由は3つあります。
1つ目は、幼虫が木の内部で2〜3年かけて成長するため、フラスなどの兆候が出るまで被害に気づきにくいことです。木の外からは見えない期間が長いほど、対応が後手に回りやすくなります。
2つ目は、メス1匹あたりの産卵数が300〜1000個と非常に多いことです。長野県では2026年に県内で初めて確認されてから短期間で、佐久地域の241本まで被害が広がっており(信濃毎日新聞デジタル)、この増加スピードは産卵数の多さと無縁ではないと考えられます。
3つ目は、農林水産省が公表している被害確認都府県が年々増え、2026年時点で22都府県に達していることです。被害木や庭木などの移動を介して、人の活動が拡散の一因になっている可能性も否定できません。
これらはあくまで編集部による予想であり、拡大の正確な要因については、今後の政府や研究機関の調査によって見解が変わる可能性があります。正式な分析結果が発表された場合は、その内容が優先されます。



対策本部の正式な決定が出たら、またこの記事の内容も更新していきますね!
よくある質問
- クビアカツヤカミキリを見つけたら駆除してもいいですか?
-
群馬県などでは、成虫を見つけた場合はその場での駆除(踏みつぶすなど)を案内していますが、対応方法は自治体ごとに異なります。まずは自治体や植物防疫所に確認し、指示に従うのが安心です。生きたまま持ち運ぶことは法律で禁止されています。
- 家の庭木にも被害は出ますか?
-
サクラ、モモ、ウメ、スモモなどバラ科の樹木であれば、庭木でも被害の対象になります。フラス(木くず状の排出物)が根元に落ちていないか、定期的に確認することをおすすめします。
- 被害を防ぐために今からできることはありますか?
-
幹に防風ネットを巻いて成虫の飛来・産卵を防ぐ方法が、自治体の対策資料でも紹介されています。設置時期や見回りの頻度は、お住まいの地域の案内を確認してください。
- 政府の防除戦略はいつ決定されますか?
-
2026年9月時点の報道では、政府の対策本部で近く決定される予定とされています。正式な決定日は、本記事執筆時点では公表されていません。
まとめ
クビアカツヤカミキリは、
赤い胸部とツヤのある黒い体、フラスが
見分け方の目印になる
特定外来生物です。
被害は2026年8月時点で
22都府県に拡大し、
長野県佐久地域では
241本の被害木が
確認されています。
見つけた場合は
生きたまま持ち運ばず、
自治体や植物防疫所へ
連絡することが基本です。
政府も2030年までに被害拡大を食い止める防除戦略を
近く決定する見通しです。
- 見分け方:赤い胸部・黒くツヤのある体・フラス
- 被害地域:22都府県、長野県佐久地域は241本
- 発見時:写真を記録し自治体・植物防疫所へ通報
- 予防:目合い4mm以下の防風ネットで幹を保護
- 政府方針:2030年までに拡大を食い止め縮小へ転換
お住まいの地域で
クビアカツヤカミキリらしい
虫やフラスを見かけたら、
まずは自治体の窓口へ
相談してみてください。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。










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